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親が施設に入った後、実家はどうする?

親の施設入居後の実家について家族で確認事項を整理する水彩イラスト 実家じまい

結論

親が施設へ入っただけで、実家をすぐ売ったり荷物を処分したりする必要があるとは限りません。まずは本人の希望と帰宅の見通し、名義・書類、現在の管理と費用を整理します。売る・貸す・残すの結論が出なくても、家を空けている間の確認先と、次に見直す時期は分けて決めておきましょう。

まず確認すること

  • 本人の希望と帰宅の見通し
  • 名義・書類・残したい物
  • 家族の希望と担当候補
  • 空き家の管理と現在の費用
  • 今後の選択肢と見直す時期
本人への確認と書類共有の注意事項

本人が話したくないことまで一度に聞く必要はありません。書類や写真を共有する範囲も、本人の意思とプライバシーに配慮して確かめます。

詳しい確認事項

現在分かることから確認できます。次の項目から、必要な内容を開いてください。

施設入居や家族関係だけで、売却・立入り・持出し・処分の権限は決まりません。権限が不明な作業は進めず、必要な確認先へ確かめてください。

危険な建物や落雪のおそれがある場所には入らず、異常があれば安全な場所から状況に合う緊急連絡先・管理先へ連絡してください。

本人の希望と帰宅の見通しについて

帰宅の希望と生活上の見通しを分けて整理しましょう。

一時的な入居なのか、長期の生活を見込んでいるのかを、本人と話せる範囲で確認します。「戻りたい」という希望と、自宅での生活に必要な支援・住宅改修などの条件は別に残します。家族だけで「もう戻らない」と決めず、介護や生活の見通しは施設担当者やケアマネジャー等に確認してください。

「家のことで気になっていることはある?」と聞き、大切にしている場所や物、家を誰に見てもらいたいかを少しずつ記録します。本人の発言は日付を付けた現在の希望として残し、帰宅予定や健康・生活状況が変わったときに聞き直します。

契約内容を理解して判断できるか不安がある場合は、売却や名義変更を先へ進めず、医療面は医師、契約や権限の扱いは司法書士・弁護士等へ確認します。認知症の診断だけで契約可否を決めたり、成年後見や家族信託を共通の解決策としたりしません。

名義・書類・残したい物について

物を片付ける前に、分かっている名義と資料の所在を残します。

土地と建物で名義が異なる、共有者がいる、以前の所有者名義が残るなどの可能性があります。固定資産税の通知だけで所有者を決めず、登記記録との照合が必要な点は法務局・司法書士等へ確認します。

本人の了承と確認できる範囲で、権利証・登記識別情報、納税通知書、購入時の契約書、建築・検査・測量関係の資料、ローン・保険の書類の所在を整理します。権利証がないことだけで売却不能とは決まりません。未確認の名義や見つからない書類は、そのまま質問事項にします。

通帳、印鑑、カード、年金・保険の通知、遺言書らしき物、医療・施設手続きの資料、貴金属、写真や連絡先も、所在と本人の希望を確認する対象です。開封・閲覧できるか不明なら扱いを止め、家全体の片付けや処分を先行させません。

家族の希望と担当候補について

希望の違いと、現実にできる対応を別々に残しましょう。

「帰宅のために残したい」「維持が難しい」「まだ分からない」といった希望には、それぞれ理由があります。すぐに結論をそろえず、心配、管理できる期間、現地へ行ける可能性を分けて記録します。

本人との確認、施設との連絡、現地確認、費用記録、書類の保管、家族への報告を一人にまとめる必要はありません。誰が何を確認できそうか、誰へ報告するかを担当候補として整理し、実際の依頼範囲と本人の意向を確かめます。確認担当と契約・処分を決める人は同じとは限りません。

空き家の管理と現在の費用について

結論を保留している間の管理と支出を先に把握します。

鍵、最終確認日、見回り、雨漏りや湿気、施錠、庭木・雑草、郵便物、電気・水道・ガス、保険、近隣からの連絡を、確認済み・未確認に分けます。換気や通水を一律に実施せず、設備や契約条件に合う対応を確認してください。

札幌・北海道で冬をまたぐ場合は、暖房・水抜きの確認先、除雪、屋根の雪・雪庇、車庫や塀、冬に現地へ行ける人を先に確かめます。方法が分からない設備を操作したり、屋根へ上ったりしないでください。

支出は、税金、保険、光熱費、見回り・草刈り・除雪、修繕、交通費、家財整理などを請求書等から書き出し、現在払っている人と期間・金額を記録します。支払った事実と将来の負担者は分け、税の扱いは所在地の窓口・税理士等へ確認します。

今後の選択肢と見直す時期について

保留する場合も、次の確認事項と見直す時期を残しましょう。

帰宅の見通し、本人の希望、家族の対応可能な範囲、維持費、建物の状態、冬季管理の難しさ、施設費を含む家計の変化は、選択肢を見直す材料です。一つの事情だけで売却へ進めず、「何が分かれば考え直せるか」を決めます。

再確認日は施設での生活状況の確認時や契約更新など、実際の予定に合わせます。帰宅の可能性が残る間も、管理を空白にせず、確認できたこと・未確認・専門家へ聞くことを引き継げる形で残します。

まとめ

確認したいこと現時点で言えること個別に確認する先

すぐ実家を処分する?

施設入居だけで決めず、本人の希望と帰宅の見通しを整理

本人、施設担当者等

名義や荷物が不明なら?

未確認として残し、権限不明の片付けは進めない

本人、法務局・司法書士等

方針が未定の間は?

現在の管理・支出と担当候補を確認

家族、契約先・管理先

いつ考え直す?

帰宅・管理・費用の変化と再確認日を残す

本人、家族、論点別の確認先

実家じまい相談室への相談は、初回に限らず何度でも無料です。ただし、外部の専門家・事業者へ依頼する相談、調査、手続き、契約、現地確認、作業その他の業務には、費用が生じる場合があります。

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