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実家を売る前に、家と土地の何を確認する?

実家の建物や庭、塀などを家族で穏やかに確認する水彩イラスト 売却の基礎知識

結論

実家を売る前は、修繕や測量を先に決めるより、建物・設備、道路・境界、書類と過去の経緯を、分かる範囲で整理することから始めます。確認できない場所や原因不明の症状は、そのまま記録して構いません。家族が見た現況と、調査・専門判断が必要な事項を分けて、次の確認先へ伝えましょう。

まず確認すること

  • 建物の外観・室内・設備の現況
  • 道路・境界・越境の気になる点
  • 増築の経緯と手元の書類
  • 周辺環境・近隣との経緯・冬の状態
  • 未確認事項と次の確認先
現況を記録するときの注意事項

見たこと、家族から聞いたこと、資料にあることを分けて残します。写真や一つの資料だけで、安全性、再建築、境界、登記の適否を決めるものではありません。

詳しい確認事項

現在分かることから確認できます。次の項目から、必要な内容を開いてください。

立入りできる権限と安全が確認できる範囲で記録し、屋根・床下・危険箇所へ入ったり、設備を確認のために操作したりしないでください。

危険や異常が疑われる場合は近づかず、安全な場所から消防・警察・設備関係先等へ状況に応じて連絡してください。

建物の外観・室内・設備の現況について

見える症状と、確認できなかった場所を残しましょう。

外観は安全な地上から、外壁、軒先、雨どい、基礎、窓・玄関、物置・車庫・塀・庭木を見える範囲で確認します。全体と気になる箇所の位置関係、日時を写真やメモに残し、屋根や雪庇へ近づかないでください。見えない場所は未確認とします。

室内は安全に入れる範囲で、天井・壁の染み、壁紙の剥がれ、床の濡れ・沈み、建具の開閉、湿気・カビ・においを記録します。染みがあるだけで現在の雨漏りと決めず、気づいた時期、雨・雪解けとの関係、修理歴と写真の有無を添えます。

水道・トイレ・給湯・暖房、台所・浴室、換気・照明、灯油タンク、井戸・浄化槽等は、「使用状況が分かる」「以前から故障」「長期間未使用で不明」に分けます。凍結・漏電・ガス漏れ等が疑われる設備を動かして確かめません。原因や使用可否は設備関係先・建築士等へ確認します。

道路・境界・越境の気になる点について

外観上の気づきと、法的・技術的な確認を分けます。

どの道路から出入りするか、細い通路・私道らしく見える部分、水路、高低差、車の出入り、雪が積まれる場所を記録します。舗装や車の通行だけでは道路種別や再建築の可否は分からないため、行政窓口や不動産会社を通じて資料を確認します。

境界標らしい杭・鋲等が見える場合は場所と資料の有無を記録します。見つからなくても境界未確定とは限らず、見つかった標識や塀が正確な境界を示すとも限りません。境界標を動かしたり、無理に掘ったり、隣地へ入ったりしないでください。

塀、枝・根、屋根・軒・雨どい、物置・車庫、配管・引込線、落雪方向についても、境目を越えて見える箇所と過去の話合い・覚書を残します。共同利用や以前の取決めがある場合もあり、自己判断で切断・撤去しません。

境界や測量資料は土地家屋調査士等、権利関係の争いは弁護士等へ確認します。必要な調査の範囲と時期は、現況や取引条件を伝えてから相談してください。

増築の経緯と手元の書類について

工事の記憶と資料を照らし、違いがありそうな点を残します。

玄関、部屋、2階、車庫・物置、風除室・サンルーム、ベランダ、店舗・作業場、離れ等の工事について、時期、依頼した人、工事前後の図面、確認申請関係資料を整理します。増築した記憶だけで違法・未登記と判断しません。

書類候補は、権利証・登記識別情報、登記事項証明書、納税通知書、売買契約書・重要事項説明書、建築確認済証・検査済証、建物・設備図面、測量・境界資料、修繕の契約・見積り・保証書、保険、私道・越境・近隣の覚書です。存在と保管場所を確認し、足りない資料は未確認として残します。

床面積や附属建物の記載と現況に違いがありそうなら、不動産会社へ伝え、登記内容は土地家屋調査士・司法書士、建築関係は建築士・行政窓口等へ質問します。重要書類の原本や鮮明な画像は、不用意に持出し・送付せず、必要な相手と方法を確かめてください。

周辺環境・近隣との経緯・冬の状態について

雪のない季節の情報だけで、現況を埋めないようにします。

交通・買物・病院までの距離、坂道、日当たり、周囲の利用、騒音・におい、交通量、浸水や排水の記憶を整理します。雪置き場、通路・私道、共同の塀や設備、樹木、ごみ置き場、車の出入り、近隣からの連絡は、誰からいつ聞いたかも残します。

近隣と記憶が違う場合は、その場で責任や正誤を決めず、過去の連絡や取決めを確認します。

札幌・北海道では落雪方向、玄関・通路、雪庇・つらら、物置・車庫、除雪・排雪の依頼先、暖房や水抜きの確認状況も資料になります。札幌市水道局は低温や長時間の不使用等への注意を案内していますが、設備に合う方法が分からなければ操作せず、水道事業者・メーカー等へ確認します。

雪で隠れた境界標、基礎、屋外配管、排水、地面の高低差は「積雪で未確認」とし、再確認時期を相談します。

未確認事項と次の確認先について

不具合と不明点を、修繕や発注の前に伝えましょう。

記録は「場所・症状・気づいた時期・現在も続くか・修理歴・写真や資料・未確認点」でまとめます。原因不明ならそのまま伝え、確認できた人と日付を添えます。一つの症状だけで売却可否や価格を決めません。

修繕、解体、測量、登記変更を先に進めず、現状のまま検討する場合と対応する場合の確認事項、費用、時期を相談します。

まとめ

確認したいこと現時点で言えること個別に確認する先

家族が最初にする確認は?

安全・権限の範囲内で現況と未確認箇所を記録

本人、家族、管理先

道路や境界を決められる?

見た目だけでは決めず資料と経緯を確認

行政窓口、土地家屋調査士等

不具合があれば先に工事?

記録を伝え、対応の必要性・範囲を先に確認

不動産会社、建築士・設備関係先等

雪で見えない場所は?

積雪で未確認と残し、再確認の時期を相談

現地担当候補、関係する確認先

実家じまい相談室への相談は、初回に限らず何度でも無料です。ただし、外部の専門家・事業者へ依頼する相談、調査、手続き、契約、現地確認、作業その他の業務には、費用が生じる場合があります。

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