相続した実家や土地について、固定資産税の納税通知書が届いたとき、
「誰が払うことになるのだろう」
「名義がまだ親のままだけれど、どう確認すればよいのだろう」
と不安になる方は少なくありません。
実家を売るか残すかがまだ決まっていなくても、固定資産税は毎年確認が必要になる費用です。まずは納税通知書、家や土地の名義、相続人の状況を落ち着いて整理してみましょう。
この記事では、ご家族の間で誰が負担するべきかを決めるものではなく、自治体や専門家に確認する前に押さえておきたい一般的なポイントをご紹介します。
相続した実家にも固定資産税の確認が必要になる理由
固定資産税は、土地や家屋などにかかる税金です。札幌市では、毎年1月1日を基準日として、市内の固定資産を所有している方に課税すると案内しています。
また、土地や家屋については、登記簿や台帳に登録されている所有者を納税義務者として課税する仕組みです。そのため、相続が起きた後や売却を検討している途中でも、通知書の宛名や名義、手続きの進み具合によって、確認が必要になることがあります。
札幌市では、納税通知書により年4回に分けて納める方法を案内しています。通知書が届いたら、後回しにせず、まず内容と期限を確認しておくと安心です。
制度の詳しい内容は、札幌市「固定資産税」でも確認できます。
まず確認したい納税通知書・課税明細書
納税通知書が手元にある場合は、すぐに「誰が払うか」の結論を出そうとせず、次の点を確認してみましょう。
- 宛名は誰になっているか
- 土地・家屋の所在地や、対象となっている資産に心当たりがあるか
- 課税明細書に、土地と家屋がどのように記載されているか
- 納期や、納付方法はどうなっているか
- 過去の通知書や納付書、領収書が残っているか
札幌市では、課税対象となった土地・家屋の課税内容を課税明細書で知らせており、これは納税通知書に添付されています。通知書と明細書は、相続登記や今後の管理・売却を考える際にも、資産の所在地などを確認する手がかりになります。
通知書が見当たらない、記載された資産が分かりにくいときは、資産の所在する区を担当する市税事務所へ確認しましょう。相続人として証明書などを請求する際に必要となる書類は、状況により異なります。
誰が支払うかを自己判断しにくいケース
相続した実家の固定資産税は、通知書の宛名だけを見て、ご家族の実際の負担まで決められるとは限りません。
たとえば、相続人が複数いる場合、遺産分割の話し合いが途中の場合、相続登記がまだの場合には、税金の通知先、登記上の名義、相続人間での費用負担の考え方が同じとは限りません。
また、誰か一人が実家の管理や納付をしていても、それだけで相続に関する権利関係や最終的な負担が決まるとはいえません。家族間で認識の違いが生まれやすいところだからこそ、まずは「今、誰が何を管理しているか」「通知書はどこに届いているか」を共有することが大切です。
納付を急ぐ必要があるときも、話し合いの内容、支払った人、金額、日付が分かるように記録を残しておくと、後から状況を確認しやすくなります。負担の整理や相続関係の判断に迷う場合は、税理士・司法書士などへご相談ください。
相続登記前や相続人が複数いる場合に整理したいこと
登記簿上の所有者が亡くなっている場合、相続登記の手続きに時間がかかることがあります。札幌市は、相続登記等に時間を要する場合、現に土地・家屋を所有する方に「現所有者申告」の手続きが必要になると案内しています。手続きの要否や提出書類は、資産の所在地を担当する市税事務所に確認しましょう。
相続登記そのものについては、相続登記をしていない実家は売れる?も参考にしてください。
相続人が複数いるときは、次のような点を、分かる範囲で一枚のメモにまとめておくと話し合いの入口になります。
- 相続人として考えられる方と、連絡を取れているか
- 遺言書や遺産分割協議書があるか
- 現在の登記名義と、相続登記の進み具合
- 納税通知書の保管場所と、これまでの納付状況
- 実家を利用・管理している方、管理にかかっている費用
- 今後、残す・売る・貸すなどについて考えていること
相続人の人数が多い、話し合いが進まないと感じる場合は、相続人が多いときの実家売却もあわせてご覧ください。記事内容は一般的な整理のための案内であり、個別の権利関係は司法書士や弁護士などへの確認が必要になることがあります。
空き家のままにする場合も考えたい費用と管理
実家をすぐに売らず、空き家のままにする選択をすることもあります。その場合でも、固定資産税だけではなく、火災保険、修繕、庭木、除雪、見回りなど、継続してかかる費用と管理の手間を一緒に考えておくことが大切です。
空き家の管理全般については、空き家の管理で困ったときの対処法で紹介しています。札幌近郊では、冬の凍結や積雪への備えも必要になるため、札幌で冬の空き家を管理するには?も参考にしてください。
固定資産税の通知書をきっかけに、「このまま何年管理を続けられるか」「誰が管理を担うか」も、ご家族で一度整理しておくと、選択肢を考えやすくなります。
売却を考え始めたときに確認したいこと
固定資産税が気になることをきっかけに、売却を考え始める方もいます。ただし、通知書が届いたからといって、すぐに売却を決める必要はありません。
売却を考える場合は、名義・相続人間の話し合い・建物や荷物の状況・管理費用などを確認しながら、売る時期や方法を検討します。まず選択肢全体を整理したい方は、相続した土地はどうする?売る・残す前に確認したいことをご覧ください。
売却の進め方を知りたい場合は、相続した土地を売るときの流れ|まず確認したいことも参考になります。
売却後の税金については、固定資産税とは別に確認が必要になることがあります。相続した実家を売却したときにかかる税金で、一般的な確認ポイントを紹介しています。
自治体・専門家へ相談するときに伝えるとよいこと
市税事務所、司法書士、税理士などへ相談するときは、すべてを完璧にそろえてからでなくても大丈夫です。次の情報を分かる範囲で伝えられるようにしておくと、確認を進めやすくなります。
- 実家や土地の所在地、納税通知書・課税明細書の内容
- 亡くなった方の氏名と、相続が始まった時期
- 登記名義と、相続登記の状況
- 相続人の人数、遺言書や遺産分割協議の有無
- 誰が実家を管理しているか、これまでの納付・管理費用の状況
- 売却、活用、維持について、現時点で考えていること
「通知書は来たが、何から確認すればよいか分からない」「家族間の話し合いがまだできていない」と、そのまま伝えて問題ありません。固定資産税の課税内容や自治体で必要な手続きは市税事務所へ、相続登記や権利関係は司法書士などへ、税務上の取扱いは税理士などへ確認しましょう。
実家じまいの全体像を確認したい方へ
相続、家財の整理、空き家の管理、売却まで、実家じまいの基本的な進め方をまとめています。
まとめ
相続した実家の固定資産税については、まず納税通知書と課税明細書を確認し、どの土地・家屋が対象か、宛名は誰か、名義や相続の手続きがどこまで進んでいるかを整理してみましょう。
相続登記前、相続人が複数いる場合、家族内で管理や費用の分担が決まっていない場合は、誰が払うべきかを急いで自己判断しないことが大切です。自治体の案内を確認し、必要に応じて司法書士や税理士へ相談しながら、納得できる順番で進めましょう。
相続した実家の状況整理から相談できます
まだ売却を決めていなくても、ご相談だけでも大丈夫です。
「納税通知書の見方が分からない」
「相続人との話し合いから始めたい」
「空き家をこのまま管理できるか整理したい」
という段階でも、お気軽にご相談ください。
- 売却を急がせることはありません。
- ご相談だけでも歓迎しております。
- 仲介・買取のどちらにも対応しております。
- 税務・登記などは、必要に応じて税理士や司法書士などの専門家への確認をご案内します。
ご相談方法をお選びください
お気軽にご相談ください
売ると決めていなくても、ご相談だけでも大丈夫です。
- 売却を急がせることはありません。
- ご相談だけでも歓迎しております。
- 仲介・買取のどちらにも対応しております。
- 必要に応じて、司法書士などの確認先を紹介またはご案内できる場合があります。
ご相談方法をお選びください
「売る」と決める前に、まずは状況整理から一緒に考えていきましょう。


